キャリア転換②
新卒でメーカーに入社して3年目、技術職としてのキャリアを歩んできた私は、これからアクチュアリーを目指すことにした。
アクチュアリーとは保険数理の専門家である。
詳しい説明は省くが、平たく言えば保険商品の掛け金を統計学的に計算する仕事である。
アクチュアリーになるには試験(基礎科目5科目、専門科目2科目)に合格する必要がある。
アクチュアリーとは、日本アクチュアリー会の正会員を指し、準会員、研究会員とあわせて以下のような基準がある。
研究会員:基礎科目1科目以上合格
準会員:基礎科目5科目合格
正会員:専門科目2科目合格
基礎科目5科目すべてに合格したのち専門科目2科目を受験することができる。
また、正会員になるのに平均8年かかるといわれている。
基礎科目は数学、生保数理、損保数理、年金数理、会計・経済・投資理論(KKT)の5科目。
専門科目は生保、損保、年金のいずれかのコース2科目。
基本的に数学系(統計)の資格試験であり、難易度は高い。
試験は年一回12月中旬に実施される。
来年、数学と生保数理を受験するために今日から勉強を始めたというわけだ。
日商簿記2級の勉強を進めている中で、合格したあとのことをずっと考えていた。
今の仕事をずっと続けていっても明るい未来はイメージできなかったのでいずれ転職するつもりでいた。
資格勉強を通して、年収を上げるための資格について考えるようになった。
そして次の3つのプランが挙げられた。
③(日商簿記2級→)全経簿記1級→全経簿記上級→税理士
①は日商簿記2級とは無関係で、挑戦してみたいと思った本命のキャリアプランである。
私は高校のころ数学がまあまあ得意で、なかでも確率の単元は大好きだった。
それをいま、また勉強できるのは面白いのではないかと考えた。
②と③は日商簿記2級からのステップアップとして考えた。②はおそらく実現できるし需要もあるみたいなので年収も多少は上がると考えている。
③は②に比べてはるかに難易度が高いし、文系科目の色が強そうなのでもしかしたら勉強がつらいかもしれない。
だけどキャリアとしては魅力的に思えたので第三のプランとして採用した。
つまり、①難易度は高いけど楽しそう、②問題なく実現できそう、③難易度は高いけどもしかしたら実現できるかもしれない、といった感覚。
これから約一年、アクチュアリーの試験勉強をしてみて、続けられそうならそのまま行けるところまで行く。
限界が見えたらセカンドプラン、サードプランに替えていくということをいまは考えている。